HTMX初心者向けチュートリアル: 検索とトリガーモディファイアの習得

はじめに

本記事では、複雑なJavaScriptを必要とせずに動的なウェブアプリケーションを作成できるライブラリ「HTMX」の強力な機能について説明します。検索機能の実装と、ユーザー体験を向上させるHTMXのトリガーモディファイアの使用方法に焦点を当てます。

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検索入力フィールドの設定

検索入力フィールドを作成するために、メインコンテンツ領域の上部にHTMLエレメントを追加します。hx-post属性を設定し、ユーザーが入力フィールドを操作するたびに/books/searchエンドポイントにPOSTリクエストをトリガーします。ユーザーが入力を停止してから300ミリ秒経過するまでリクエストを遅延させるために、hx-trigger属性にkey-up changed delay:300msの値を設定します。

バックエンドでの検索リクエストの処理

/books/searchエンドポイントの新しいPOSTルートハンドラーを作成します。このハンドラーでは、リクエストボディから検索語を抽出し、小文字に変換します。その後、書籍のタイトルに検索語が含まれるものをフィルタリングします。

フィルタリングされた書籍リストの生成

フィルタリングされた書籍リストを表示するために、HTMXが提供するcreate-list-template関数を使用します。この関数は、フィルタリングされた書籍配列に基づいてHTMLリストを生成します。フィルタリングされた書籍配列をcreate-list-template関数に渡し、生成されたHTMLをレスポンスとして返します。

ブラウザでの書籍リストの更新

create-list-template関数では、書籍を順に処理しリストHTMLを生成します。その後、books-listエレメントのDOMを更新し、以前の書籍リストを置き換えます。これにより、ページ全体を再読み込みすることなく、コンテンツを効率的に更新できます。

検索機能のデモンストレーションとして、ユーザーの入力に基づいてフィルタリングされた書籍を表示します。ユーザーが検索入力を行うと、書籍リストが自動的に更新され、検索結果が反映されます。

まとめ

本記事では、HTMXを使用してウェブアプリケーションに動的な検索機能を実装する方法を学びました。HTMXの検索とトリガーモディファイアを活用することで、複雑なJavaScriptを必要とせずにレスポンシブで効率的な検索体験を提供できます。この手法により、ユーザー体験を向上させながら、シンプルで保守性の高いコードベースを維持することができます。

ポイント:

  • hx-post属性を使用してユーザー操作でPOSTリクエストをトリガー
  • hx-trigger属性にkey-up changed delay:300msを設定してユーザーの入力停止まで遅延
  • バックエンドで検索語に基づいてデータをフィルタリング
  • create-list-template関数を使用してフィルタリングされた書籍リストのHTMLを生成
  • 新しいHTMLでDOMを更新し、スムーズで効率的なユーザー体験を提供

これらのHTMXテクニックを習得することで、スムーズで魅力的なユーザー体験を提供する強力な動的ウェブアプリケーションを作成できます。

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